応用編の内容
応用編 内容
「日常の業務に活用するためのTOC」(1時間)
『ザ・ゴール』は、製造業向けの本だよね――。『ザ・ゴール』は工場を舞台とした改善劇なので、こう考えている人もいるかもしれません。しかし、本書の改善で活用されているTOC(制約理論)は、「つながり」と「ばらつき」があれば、どのような仕事でも継続的に目覚ましい成果を上げることが可能です。
このレクチャーでは『ザ・ゴール』アニメーションを交えながら、なぜTOCがあらゆる仕事を改善できるのかという「基本のキ」を解き明かした上で、デスクワークを含めた日常業務で継続的な改善を実現するための公式「5つの集中ステップ」を分かりやすく解説しています。Goldratt Japanの社内で、この公式をどのように活用しているかという実例も担当者のプレゼンを交えて紹介します。
講師:岸良裕司
Goldratt Japan CEO
2008年4月、ゴールドラット博士に請われて、ゴールドラット・コンサルティング・ディレクターに就任し、日本代表となる。そのセミナーは、 楽しく、わかりやすく、実践的との定評がある。著作活動も活発で、笑いながら学べ、しかも、ものごとの本質を深く見つめるユニークなスタイルで読者の共感をよび、ベストセラーを多数出版している。 海外の評価も高く、様々な言語で、世界各国で本が次々と出版されている。
「生産に適用するTOC-DBRの活用法」(1時間)
うちの工場は生産工程が複雑なので『ザ・ゴール』のような改善方法では生産性を上げられないのではないか――。このようにお考えの方に、うってつけのレクチャーです。『ザ・ゴール』のストーリー後半において、工場を救うために登場した「DBR(ドラム・バッファー・ロープ)」の「基本のキ」から、複雑な生産工程で実践するためのノウハウまでを解説します。
トヨタ生産方式、IE、リーンなどがすでに導入された日本の現場でも、さらに目覚ましい成果を出すにはどうすればよいのか。一見すると仕掛かりの滞留がないように見える生産ラインでどのようにボトルネックを特定するのか、混流生産ではボトルネックをどのように考えればよいのか――。
講師は、苦境にあったソニー英国工場でゴールドラット博士を驚かせるほどの成果を出し、TOCのトップエキスパートとして世界中で目覚ましい成果を出し続けているGoldratt グローバルパートナーの尾関克己です。実際の現場で使えるリアルなDBRの導入方法を解説は、ものづくり関係者必見です。
講師:尾関克己
Goldratt Japan グローバルパートナー
元ソニー株式会社本社生産戦略統括部長、ソニーエリクソン(現ソニーモバイル)中国総経理。倒産の危機にあった英国工場を立て直し、その功績は英国王室からも讃えられた。台湾では携帯電話事業の立て直し、北京では携帯電話工場の総経理として最悪の成績だった工場を僅か半年で世界一の地位を実現させた。
「日本のものづくりを全体最適で改革する」という現ゴールドラットジャパン代表の岸良氏の理念に共感。2009年から活動を本格的に開始しオムロンヘルスケア、千寿製薬、ダイワハウスを始め様々な業種で全体最適のマネジメントを導入し数々の目覚ましい事例を出し続けている。
「Onlineサイコロゲーム」
『ザ・ゴール』のストーリーの中で、最も象徴的なシーンの一つが、ボーイスカウトの5名が挑戦するサイコロゲームです。
実際にこのサイコロゲームをプレイすることで、「依存的現象(つながり)」と「統計的変動(ばらつき)」がスループットに及ぼす影響を、よりリアルに体感いただき、現場への応用方法を考えていただくことができます。
実際に「サイコロゲーム・シミュレーター」では、専用ウェブサイトにアクセスし、映画に登場する人物たちを自分で操作できます。各工程の仕掛在庫数(WIP数)、ボトルネックの設定など、さまざま変数を変化させることで、それらが生産性やリードタイムがどう影響するかを、シミュレーションすることができます。